Kindle出版前のプレビュー確認|目次・改行・画像の崩れを直すチェックリスト
【ご案内】この記事には、僕が提供する有料出版サポートへのリンクがあります。
KINDLE / 原稿の最終確認
書き終えた、そのあとに。
読める一冊へ、ひと確認。
アップロードが完了しても、確認はもうひと工程。目次で移動できるか、文字を大きくしても読めるか。出版前に見ておきたい箇所を順番に整理します。
公式情報の確認日:2026年10月18日。画面名や提供条件は変わる場合があるため、実際のアカウント表示と公式案内も併せて確認してください。
この記事の目次
出版前のプレビューでは、内容と操作の両方を確かめます
パソコンではきれいなのに、Kindleにすると崩れそうで心配です。
原稿の画面と、読者が読む画面は同じではありません。端末や文字の大きさを変えて、読めるか、移動できるかを確かめましょう。一度に全部を直すより、見る順番を決めると進めやすいです。
原稿を書き終えて、表紙も用意できた。ここまで来ると、早く出版ボタンを押したくなりますよね。けれど、最後に見ておきたいのが、Kindle向けに変換されたあとの原稿です。
この記事では、文章中心のリフロー型電子書籍を主な対象に、目次、段落、画像、表、リンクを確認する方法を紹介します。漫画や写真集などの固定レイアウトでは、拡大や読む順序など、別に確かめたい項目もあります。同じチェックをそのまま当てはめず、本の形式に合わせて調整してください。
僕は初めてのKindle出版で、MacのPagesを使って原稿を作り、縦書きで出版しました。そのときの話は
初めてセルフ出版をした記録に残しています。当時の操作や価格の条件を現在の手順として使うのではなく、今回はいまの公式案内で確認していきます。

KDPのオンライン版とKindle Previewerを使い分けます
KDPのオンラインプレビューアーは、アップロードした電子書籍がどのように表示されるかを、出版前に確かめるためのものです。デスクトップ用のKindle Previewerは、パソコンに入れて使う無料のアプリケーションです。
どちらでも端末の種類、向き、文字サイズなどを変えて確認できますが、表示される操作や絞り込みには違いがあります。手元の画面と記事のボタン配置が違っていても、まずは「何を確認したいか」を手がかりに探してください。
一つ注意したいのが、日本語のWord原稿と、デスクトップ版の対応です。KDPへ入稿できることと、そのファイルをKindle Previewerで直接開けることは同じではありません。公式では、デスクトップ版でのDOC・DOCX対応は英語コンテンツのみと説明されています。日本語原稿が開けないときに、すぐ原稿全体が壊れたと考えないようにしましょう。
出典:KDP公式「Kindle Previewer」(2026年10月18日確認)。
| 確認する場所 | 使う場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 執筆ソフト | 見出しや本文の構造を直す | ここできれいでも、変換後の確認は別 |
| KDPオンラインプレビュー | 入稿したデータの見え方を見る | 変換の完了を待ち、対象の原稿を確認 |
| Kindle Previewer | 対応形式を開き、要素別にも確認する | 言語・ファイル形式・動作環境を照合 |
| 販売開始後の商品ページや読書画面 | 反映された本を確かめる | 出版前の確認を省略する代わりにはしない |
対応形式を確認するときは、KDP公式「電子書籍の原稿のファイル形式」もご覧ください。古い解説だけを見て、拡張子を変更するだけで変換できると考えないようにします。
まず元原稿を整理し、確認用の版を残します
レイアウトを直すたびに、どのファイルが最新版か分からなくなります。
確認する原稿を一つ決めて、日付や版の名前を付けてみてください。プレビューで見つけた問題は、元原稿のどこを直すかまでメモしておくと、同じ修正を繰り返しにくくなります。
書き出す前に、章見出しが単に文字を大きくしただけになっていないか、段落の区切りが意図した位置にあるかを確認します。見出しとしての構造がないと、目次や読み上げで扱いにくくなることがあります。
文章の右端をそろえるために、空白や強制改行をたくさん入れる方法にも注意します。リフロー型では、読者が文字を大きくすると一行の文字数が変わるため、作者のパソコンの行末をそのまま固定しようとしないほうが自然です。
例えば「第2章を新しいページから始めたい」のか、「この画面の下まで空けたい」のかを分けます。章の区切りに必要な設定と、たまたまパソコンで整って見える空行は、同じ役割ではありません。使っているソフトの見出しや改ページの機能を確認してください。
修正前のデータは別名で保存し、確認する原稿には「本文_確認用_20261018」などの名前を付けます。これは命名の例です。古いファイルを間違えてアップロードしないこと、表紙と本文の版を取り違えないことを優先しましょう。
スマホ・大きい文字・横向きで、本文を読んでみます
標準サイズで数ページ見て終わりにすると、文字を大きくした読者の画面で起きる問題を見落としやすくなります。少なくとも、スマートフォン相当の画面と文字を大きくした状態を確認してみてください。
見るのは、ページの見た目が完全に同じかどうかではありません。文章の途中で不自然に切れていないか、見出しと本文の関係が分かるか、読書を続けられるかです。リフロー型で、端末によって行数や改ページ位置が変わること自体は不自然ではありません。
文字が大きくなったとき、空白だけの画面が続くなら、元原稿の空行や改ページの設定を調べます。見出しの直後に大きな空白があるなら、直前の画像や段落設定も確認します。気になった画面だけを無理に詰めず、なぜ空くのかを探しましょう。
背景色を変更できる形式では、暗い背景でも文章や図の意味が読めるかを見ます。画像の中に白い背景が焼き込まれていたり、薄い色で重要な説明を書いていたりすると、読みにくい場合があります。色だけで正誤や手順を区別していないかも見直します。
出典:KDP公式「コンテンツの品質に関する基準」(2026年10月18日確認)。
| 変える条件 | 確かめること | 見つかったら直す場所の例 |
|---|---|---|
| 文字サイズを大きくする | 文の欠け、空白、見出しの位置 | 元原稿の段落・改ページ設定 |
| 画面を小さくする | 図の説明や表の文字が読めるか | 図そのもの、表の分け方 |
| 画面を横向きにする | 画像の切れ、本文との順番 | 画像の挿入位置と大きさ |
| 背景や書体を変える | 読めない文字や色の組み合わせ | 文字色、画像背景、書式の指定 |
目次・画像・表・リンクは、本文と別に点検します
最初から最後まで読めば、目次の確認はしなくていいですか?
目次は、実際に押して行き先を見るところまで確認したいです。文章を読むチェックと、読者が操作できるかのチェックを分けてみましょう。
目次では、各項目から正しい章へ移動できるかを確認します。本文に置いた目次だけでなく、プレビューアーのナビゲーション側の目次も確認してください。章名が一致しているか、同じ項目が重複していないか、最後の章が抜けていないかも見ます。
リフロー型の目次では、紙の本のような固定ページ番号に頼らず、リンクで移動できる形を確かめます。原稿の途中に章を追加した場合は、目次の文字を直しただけで終わらず、リンク先まで更新されたかを見直しましょう。
画像は、一枚ずつ表示させ、細かい文字や矢印が読めるかを確認します。表を画像にした場合も同じです。「拡大すれば何とか読める」状態を前提にせず、説明を本文にも添えると、画像を読みにくい人にも内容が伝わりやすくなります。
表は、列が多いほど小さな画面で追いにくくなります。比較項目が多いときは、表を分ける、重要な列だけを残す、項目ごとの短い説明に変える、といった方法を検討します。このブログの横スクロール表の仕組みが、そのままKindleでも使えるとは考えないでください。
外部リンクは、押した先が正しいか、公開されているかを確認します。「こちら」だけより、何のページなのか分かる文言のほうが、読者も戻り先を判断しやすいです。リンク切れを見つけたら、似たURLを推測して置き換えず、実際の公開先を確認しましょう。
問題を見つけたら、元原稿から直して再確認します
プレビュー上で問題を見つけたら、画面を撮るだけでなく、章名と前後の文章を控えます。「43ページ」とだけ記録すると、文字サイズを変えたときに同じ場所を探しにくくなります。文章の一部や見出しもあると、元原稿に戻りやすいです。
問題を一つの場所に絞る
例えば「第3章の表が小さい」のように、章名・対象・表示条件を残します。誤字、レイアウト、リンクを分けてメモします。
元原稿を修正する
入稿後の見え方だけを取り繕うのではなく、使っている原稿ファイルの設定や画像を直します。修正前の版も保存します。
書き出し・アップロードをやり直す
修正版のファイル名と日時を確認し、変換が終わってからプレビューを開き直します。古い変換結果を見ていないかも確認します。
直した場所と前後を見る
表を小さくしたことで図が読めなくなっていないか、目次を直して別の章へのリンクが切れていないか、変更の影響も見ます。
エラーが出る場合は、対応する形式か、ファイルが保護されていないか、書き出しが最後まで終わっているかを確認します。エラー文を控え、公式ヘルプの該当項目に照らして、一つずつ原因を切り分けます。
どうしても変換できないとき、原稿を削除して最初からすべて作り直す前に、小さな確認用ファイルで試す方法もあります。短い本文、見出し一つ、問題の画像一枚などに絞り、どの要素で問題が起きるかを探します。個人情報や非公開原稿を、共有先が分からないサービスへ安易に送らないようにしましょう。
出版ボタンの前に、最後の一周をしましょう
修正が終わったら、直した箇所だけでなく、表紙から最後まで一度めくります。表紙が重複していないか、章の順番が合っているか、あとがきの後ろに作業用メモが残っていないかを確かめてください。
「すべての端末で一文字ずつ同じ位置に表示されるまで待つ」という意味ではありません。文字サイズを変えても内容が伝わり、目次で移動でき、必要な図表を読めること。その基本を押さえて、読者に渡せる形へ近づけます。
公開後に間違いを見つけた場合は、同じ本の更新で対応できるか、新しい版が必要かを分けます。具体的な手順は
Kindle本の出版後の修正方法にまとめました。更新した原稿が既存の購入者へどう届くかも、先に確認しておくと安心です。
本文の質を上げる作業と、表示の崩れをなくす作業は、どちらも読者のための準備です。内容がしっかり伝わるように、最後の確認を一工程として残しておきましょう。僕も、原稿の相談では「何を書きたいか」と「どう読んでもらうか」を一緒に考えていきたいと思っています。
出版手続き全体はKindle出版の始め方へ。自分で学びながら進めたい方は講座の内容と支援範囲もご覧ください。

